発電機マメ知識TRIVIA
2020.04.14
コロナの影響から想定される非常用発電機の納期遅延

非常用発電機の納期にも影響
コロナウイルスの拡散防止から国や地方自治体から発令された非常事態宣言。
非常用発電機の納期にも今後大きな影響がでると想定されます。
非常用発電機の納期に影響を与える要因
構成部品の供給

非常用発電機は、エンジンだけでも多くの部品が使われています。
制御や発電機も同様です。
非常用発電機はパッケージ・発電機・エンジンその他部品を含め多くのメーカー供給の部品により製品化されています。
例えばニシハツ(西日本発電機)のPX-180ESRのエンジンはいすづ製です。
エンジンは日本製でも、フィルターや補器類、センサーなど細かな部品は中国や海外拠点から調達している場合もあり、世界的にコロナがまん延している状況下では、代替品の調達にも支障が生じます。
ひとつでも部品供給が滞ると生産ラインが止まります。
現段階では予め発電機メーカーが注文確保をしている分でまかなっていますが、コロナによる影響が長引くにつれて、次第に新規受注に対しての納期回答が読めなくなっていきます。
生産工場の稼働率

いつどこでだれがコロナウイルスに罹患するか分からない状況下では
発電機の生産工場や部品メーカー工場でも最小限の人数での稼働や
万が一、だれかが罹患した場合には最悪の場合、一時閉鎖が考えられます。
終息後の発注タイミングの重複

経済活動が平時に戻ると同時に、人モノの流れが回復していきますと、延期されていた発電機の更新案件や新規工事の注文が同じタイミングで入ることが想定されます。
非常用発電機は一定の需要がありますが、大手企業から見ると小さな市場であるため、需給に合わせた生産能力増強の投資はそこまで進みません。
昨今の台風や大雨による洪水被害や非常用発電機メーカーの撤退により、既存の非常用発電機メーカーにしわ寄せがいった結果、通常納期の2倍以上を要しています。
非常用発電機の納期が延びることによる影響
新築の施設

特別養護老人ホーム(特養)や複合施設など、非常用発電機の設置が義務付けられている施設では、オープンまでに非常用発電機設置が間に合わない事態が起こります。
医療施設・病院

既に非常用発電機が設置されている病院や医療施設において、老朽化した非常用発電機をご使用の場合、重大な故障が生じる前に更新計画を進めていくことが求められます。
20~30年を経過した非常用発電機は、制御部品をはじめ補修部品の生産が終了を迎えていることから、これらに該当する箇所の故障が生じた場合には、多大な修理費用または修理が出来ないリスクを抱えます。
重故障が生じた後に、更新を計画しても、納期が大幅に遅れている場合には
非常用発電機が稼働できない期間が生じます。
その他にも
非常用発電機の納期が大きく変わることで、お客様によっては更新計画に大きな修正を要するケースも出てきます。
経済活動が平時に戻る過程で、延期していた非常用発電機の計画が動いてきます。
時間が経過するほど、重複タイミングによる納期の遅れが出てきます。
非常用発電機の納期は最低6か月以上掛かる前提で計画をされた方が無難です。
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