発電機マメ知識TRIVIA
2020.12.25
中古 非常用発電機 購入リスクと注意点
発電機 非常用発電機 メンテナンス 故障 予防 のお役立ち情報を発信
発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。
制御基板の修理や故障予防のメンテナンス、負荷試験、冷却水漏れの対策など
発電機のお役に立つ情報を発信しています。
中古の非常用発電機購入時の注意点
「中古の非常用発電機を探している」ご要望のお客様には、正直に中古品のリスクをお伝えしています。
中古の非常用発電機は新品より安価に購入できる反面、見えにくいリスクも存在します。
現状有姿の中古品はできる限りお勧めできません
特にネットオークションなどで現状有姿(非常用発電機を販売する際に整備がされていない状態のまま)で販売されているものは
発電性能までの確認は出来ていないのが大半です。
非常用発電機は、稼働時間(アワーメーター)が進まないため、ほとんど使われていないイメージがありますが
電化製品と異なり非常用発電機はエンジンを搭載した産業機械です。
点検時しか動かしていないから良好な状態を保っているという事はありません。
そのため、中古の非常用発電機を購入時には販売者の整備状況、点検内容をしっかりと確認した上でご検討されることをお勧めします。
商用に繋がなければ確認できない非常用発電機の機能
非常用発電機には
普通の持ち運びをする発電機にはない機能を有しています。
自動起動・自動停止
特性上、停電や火災を感知すると自動起動し復電されると自動停止をする、
この自動起動・自動停止をコントロールするのが制御盤です。
制御盤の中にある基板は
メーカーでしか取扱いがなく、故障をした場合には既に生産終了をしている
ケースも多くあります。
自動切替
停電した際に発電機が自動起動し電力を作ります。
普段は電柱から引いている電力会社の電源(商用電源といいます)で動かしている設備が
停電により使用できなくなる時に、電源供給元は非常用発電機に切り替わります。
この機能は切替器が行っています。
100kva以下の非常用発電機は大半が制御盤の中に搭載されています。
専門外の業者から中古品を購入した場合によく起きるのが
切替器搭載型か否かです。
専門知識が不足している業者から購入しますと
設備の仕様に合わないケースが出てきます。
制御や切替器は使用頻度ではなく経年劣化する
商用から切り離された非常用発電機は、エンジンの始動確認はできても
自動起動・自動停止の制御機能や電源切替機能の確認は専用機器がなければ出来ないため
故障しているリスクを100%確認はできません。
使用頻度に関わらず、経年劣化をする部品なので、稼働時間が少ない機器でもリスクは同じとなります。
整備状態の良い非常用発電機は中々出てこない
中古の非常用発電機が発生する背景
中古として出るからには当然、不要となる理由が存在します。
大半の理由が
古くなったため、修理できる部品(補修部品)が揃わなくなった
修理費用が想定以上に掛かるために入れ替え(更新)を行う
この2つが大きく理由としてあります。
この場合には、中古品として購入しても
故障時には完全修理ができない、修理費用が高いなどの理由からお勧めできません。
その他には
設備を増やしたために、容量が足りなくなった
ビルの取り壊しが決まった
テナントの移転に伴い既設の発電機を除却する必要が生じたなどです。
この場合は、新しい年式のものが出てくる場合があり
メンテナンスをしっかりと行えば、中古品としての利用価値があります。
中古非常用発電機が発生する年式
発生頻度の割合ではおおよそ、1(比較的新しい):9(更新時期を迎えた古いもの)となります。
非常用発電機は、買い替えタームが長いため、古い機器が大半を占めます。
非常用発電機の設置には所轄官庁への申請が必要
防災・一般の用途に限らず、設置型の非常用発電機は、事前に所轄の消防へ設置申請を行います。
特に防災用の非常用発電機になりますと仕様書・容量計算書の添付が必須です
中古品の場合、この申請に要する書類が揃わないリスクがあります。
非常用発電機の場合、古くなるほど前所有者様から書類を引き継いでいる可能性は低くなります。
非常用発電機の内扉に完成図書一式が入っている場合もありますが、無い場合には書類の再入手は難しくなります。
設置や整備に掛かる間接費は新品と同じ
本体(初期投資)が安くても
整備・据付・接続工事・運搬費用など、実際に使用できるまでの
付帯工事の費用は中古でも新品でも変わらないため
搬入出経路が複雑になるほど、工事費の割合が高くなり
全体的にみると本体の割安感は下がっていきます。
屋内設置など、分解しなければ搬入出来ないような場所では、中古品は不向きです。
中古品購入時、搭載されている蓄電池の次回交換時期も見ておきましょう。
非常用発電機に搭載されている蓄電池(始動用バッテリー)は
量販店に売っているものとは異なり、1台数万円~×電池個数します。
整備費用に大きなウェイトを占める部品です。
現行で販売されている非常用発電機は
密閉性の高いメンテナンスフリーの蓄電池で、同じ容量でも始動用バッテリーの数は
昔のモデルより圧倒的に数が少なくて済みます。
非常用発電機のモデルが古くなるほど
始動用に搭載される蓄電池(バッテリー)の数は多くなりますので
この蓄電池交換に係る費用は古い非常用発電機ほど高くなります。
非常用発電機は新品でも中古品でも定期的にメンテナンスの整備計画は必要
非常用発電機は普段動かす機会が少ない分、機器状態を安定して良好に保つには
最低年1回の予防保全整備を要します。
交換時期を超過したままの状態で放置をしますと、消耗品(オイル・冷却水・ベルトやホース類など)
の劣化が周辺部品の摩耗を早めます。
中古品の場合
整備費用(ランニングコスト)と補修部品の生産終了時期がいつ来るかの
補修部品入手可能期間を想定しておきませんと、生産終了後では修理が出来なくなる又は費用が高くなるなどの問題が生じます。
補修部品は入手できる間に部品寿命を見て適宜交換整備をするためにも
予防保全整備はとても重要となります。
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