非常用発電機 点検 修理 メンテナンス 専門会社

発電機マメ知識TRIVIA

2023.02.21

30年経過の 非常用発電機 延命 整備

発電機 非常用発電機 メンテナンス 故障 予防 のお役立ち情報を発信

 

発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。

制御基板の修理や故障予防のメンテナンス、負荷試験、冷却水漏れの対策など

発電機のお役に立つ情報を発信しています。

 

更新が難しい場所の非常用発電機とは

 

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古い非常用発電機によくある課題として

発電機室が地下1Fや2Fに設置されており

非常用発電機の更新には壁や天井を壊さないと搬出が出来ないような現場があります

 

写真の事例は

エントランスの真下が発電機室であり商業ビルのため不特定多数の人が常に出入りをしています

 

ここを開口すると万が一落下してしまう懸念があります

 

非常用発電機は建設当初から設置をしていくため

更新をするための搬入出経路が考えられていない場合もあります

 

非常用発電機の容量が大きくなるほど

分解しても搬入出が難しい、または膨大な費用が掛かる場合があります

 

非常用発電機 あと10年以上使えるように整備する

 

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このような状況下では非常用発電機の寿命を延ばすための整備を行います

ターゲット期間は機器状態や整備内容によりますが、あと10年~20年使えるように整備をします

 

非常用発電機 寿命 延ばす ためのポイント

 

非常用発電機の寿命を延ばすための整備にあたり寿命を延ばせるかのポイントがあります

 

まず第一は補修部品の生産状況です

古い非常用発電機ほど、部品の生産が終了しています

 

まずは現段階で何が揃うのかをすべて網羅します

 

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第二は補修部品・消耗品のストックです

あと10年~20年を安定した状態でお使い頂くためには

年に一度の故障予防の整備をします

 

そのために部品が揃ううちに補修部品や消耗品は20年分をストックしておきます

 

第三は現在の機器状態です

エンジンが長期間始動していないような状況では、古い機器ほど修復までの過程で

補修部品が揃わなくなりますので、寿命を延ばすことが物理的に不可能となります

 

 

 

今回実施しました非常用発電機は

 

①メーカーに現在揃えられる補修部品を一括で発注

②フィルターのストックは30年分を確保

③定期的にエンジン始動している

 

以上の状況から延命整備をします

対象設備は地下にある非常用発電機です

 

更新にはエントランスの床を開口しなければならず

営業中のビルでは出来るだけその状況は避けたいご意向があります

 

そのため、最低でもあと20年以上は使いたいとの希望を踏まえ

現段階で揃う部品をピックアップし整備を実施しました

 

実施しました内容は

アフタークーラーの分解整備

ヘッドカバー開放 バルブクリアランスの調整

停止ソレノイドの改造交換

排気マニホールド 開放点検、整備

燃料フィルター交換

潤滑油フィルター交換

潤滑油交換

別置き燃料タンクの清掃、燃料交換

テンションベルトの交換

 

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フルオーバーホールの部品は既に生産終了を迎えていたため

D点検整備までの内容の部品を揃えての実施となります

 

まず燃料交換とタンクの清掃です

見落とされがちですが、非常用発電機の燃料はつぎ足しをされるケースが大半です

この場合のリスクは古い燃料が底にたまっているため、タンク内部の汚れやサビが残ったままです

古い燃料は燃料系統の故障トラブルを引き起こします

 

白煙や黒煙症状を引き起こしたり、基幹部品の固着を招きます

 

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次に

オイル、各種フィルターを交換します

テンションベルトもまだ揃うため交換をしました

 

今回の非常用発電機は1989年製です

メーカーも2022年中でこのシリーズの補修部品生産を終了するため

2022年中に揃えられる部品を全て揃えました

 

後継機でオリジナル部品がないものは

現地にて改造し合わせながら交換設置をしていきます

 

パッキンなど補修部品が揃う箇所は全て分解整備をします

これにより整備を実施した箇所の部品は期待寿命を延ばすことができます

 

電子制御部品やリレー基板のフォロー

 

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弊社の強みは生産終了をした電子制御部品やリレー基板を修理できることです

これにより、エンジン整備を施しても電気系統の故障リスクが起きた場合の

リスク対処の受け皿が構築できます

 

古い非常用発電機の場合、プリント基板ではなくリレー方式の制御盤である場合もあります

この場合でもリレーをすべてオーバーホールにて修理することが可能です

 

非常用発電機 延命 効果を保持するには

 

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エンジンを最低でも2か月に1度は始動させる

年に一度、必要最小限の消耗品交換を行います

消耗品とは、使用頻度を問わず経年劣化する部品です

 

オイルやフィルターは最低2年に一度の交換をします

燃料は5~6年に一度、全量交換をします

ラジエター冷却方式の場合はLLCは2年に一度交換をします

 

これにより故障発生の確率を大きく抑制することができます

消耗品の劣化は周辺機器の故障を引き起こします

古い非常用発電機は周辺機器が壊れた場合、補修部品が揃わないリスクが高くなります

 

そこでまず故障をさせないこと、故障をしても早期発見と早期対処により

修復できる可能性を引き上げることが延命効果を保持するために重要です

 

是非ご相談ください

 

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