発電機マメ知識TRIVIA
2024.10.30
発電機 非常用発電機 古い 生産終了 充電器 改修 修理
交換部品終了 充電器 発電機 非常用発電機 修理 できない
今回のマメ知識では
生産終了を迎えた電装系部品の中で、充電器の改修工事事例から
お役立ち情報をご案内します
非常用発電機 充電器 とは
非常用発電機の充電器とは
始動用蓄電池(バッテリー)に商用電源から蓄電池へ自動充電を行う装置です
形状はメーカーにより多種多様にあります
非常用発電機はその用途の特性から
毎日使うものではないため、蓄電池への充電を自動的に行う装置が必要になります
非常用発電機 充電器 故障 原因
ほとんど使っていない非常用発電機でも
充電器の故障が起きるのは、主に2つの原因が関係します
非常用発電機 充電器 故障 外的要因
充電器や電装系が故障する原因としての外的要因は
雷による地絡です
非常用発電機に直撃はしていなくとも、近くに落雷がありますと
地面を介して雷の電流が非常用発電機の電装系にまで異常電圧が入ります
もうひとつの外的要因は
ネズミなどの獣害被害です
非常用発電機の中は、普段は開閉されることもなく、雨風をしのげるため
ケーブルの入線口などの隙間がありますと、そこからネズミが入り込み
配線をかじられているケースもあります
制御盤内の中で短絡事故を起こしており、故障に直結します
非常用発電機 充電器 故障 内部要因
充電器や電装系が故障する内部要因は、経年劣化です
使っていないのに故障をするのはなぜ?と疑問に持たれますが
非常用発電機は、始動をしていなくとも、常に待機電流は制御盤の中を通っています
メーカーにより異なりますが、基板の設計寿命は12年とある通り
使用頻度を問わず、いつかは交換を要する有寿命部品になります
古い 非常用発電機 部品 生産 終了 リスク
古い非常用発電機の運用上の最大のリスクは
部品供給が終わってしまったものは、修理ができないことです
ただ、電装系の故障に対しての修理には
アッセンプリの部品供給が終わっても、改修により修理が可能になるケースもあります
今回のマメ知識は
生産終了をした35年前の充電器を、現行の汎用品に置き換えるために行った
充電器改修工事を解説していきます
非常用発電機 充電器 改修 生産終了品 対策
生産終了した電装系部品の修理には、大きく分けて2つの対策から状況に応じて進めます
ひとつは、基板の修理
もうひとつは、現行にある汎用品を適合させる改修です
今回の充電器には
後者の汎用品を適合させる改修工事を実施しました
制御盤内の充電器を改修工事するには
既設発電機の図面が必須になります
どのような回路で動いているかの全体像が把握できなければ
改修以前の問題になるためです
次に現物と図面を照らし合わせ、設計通りの電圧と経路を
テスターを用いて一か所ずつ確認をしていきます
DCCの入力電圧は設計通り正常でした
これによりそれ以降の充電側による不良であると特定できます
汎用機を制御盤内に取り付けるためには
どの部分に設置ができるのか、頭を悩ませるフェーズになります
既設の充電器と、汎用品の後継機では
大きさも形状もまったく異なります
一見すると、適度なスペースがあるように見えて
ビス止めにケーブルが干渉してしまう場所や
排熱の距離が足りないなど、狭い制御盤内の中でどのように組み込むかとなります
設置場所のプランが決まったら次は
既設充電器と各ケーブルの結線方法とその役割の把握です
今回の図面には結線方法や場所が記載されていなかったため
12本のケーブルの先をすべて追いかけていく、地道な作業を繰り返します
ただこのケーブル結線を間違えると
発電機を破壊してしまうので、時間を掛けてもダブルチェックを繰り返していきます
ひたすらにケーブルを追いかけ、12本のケーブル一覧作成まであと少し
このケーブル作成までに2時間を要します
既設の充電器を取り外し
12本のケーブルを切断します
古い状態であったため、カプラーが劣化しており
無理に抜くとその先に影響が出ることを考慮し、泣く泣く1本づつ切断します
切断前には各ケーブルに配線名称を記載します
既設の充電器と、汎用品の後継機です
旧品はDCCとトランスが別部品での構成です
これだけでも大きさや形がまったく異なることがお分かりいただけるかと思います
最適なスペースに取り付ける場所には
台座がないため、専用のベースを製作しました
この場所であれば、排熱用スペースや配線取り回しにも理想的です
図面から既設充電器の浮動充電圧を確認し
新しい後継機もこれを下回らない設置として調整します
最後の作業として
ケーブルモール内への仕舞いと整線をします
これにも細かくしっかりと行うと1時間は要します
ただ見えない箇所にも細部のこだわりを持つのが
職人魂と信じて黙々と作業をしていきます
不要になったケーブルも絶縁端子でしっかりと殺していきます
制御盤も充電表示が戻り
機能は無事に回復=改修工事は完了です
使用した汎用品は、消防認定品を選定しています
充電器の改修においても違法ではありません
生産終了品のため、発電機の更新しかありませんと
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