非常用発電機 点検 修理 メンテナンス 専門会社

発電機マメ知識TRIVIA

2022.07.12

古い 非常用発電機 故障 部品がでない場合の修理メンテナンス(冷却系統)

非常用発電機 故障 ラジエーター水漏れ

 

非常用発電機 点検 メンテナンス 修理

 

非常用発電機は、大きく分けて

パッケージ(全体の設計)エンジン、発電機の3つのメーカーから構成されています。

非常用発電機の場合、ラジエーターやラジエーターホースはパッケージメーカーの設計で作られており

古い非常用発電機の場合、交換部品がすでに生産終了をしている場合も多くあります。

 

今回の記事では、冷却系統(ラジエーター本体と劣化したホース)に故障トラブルがあり

メーカー供給が終了している場合の対処についての実例をご紹介しています。

 

電装系等の生産終了品の修理実例ケースは下記の別記事にまとめています。

 

非常用発電機 点検 メンテナンス 修理 基板 制御

別記事 古い 非常用発電機 故障 部品がでない場合の修理メンテナンス(AVR)

 

生産終了品の非常用発電機修理(ラジエーター編)

 

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古くなった非常用発電機は補修部品(修理をするための交換部品)が揃わないケースがあります。

メーカーが非常用発電機の製造から撤退した

非常用発電機の型式が古く、すでに補修部品の生産も終了している

上記は主な原因です。

 

普段稼働をしていないため、点検時に故障が見つかる際には

かなり時間を経過している場合があります。

この段階でお客様が最も困られるのは、故障対象箇所の交換部品が既に供給終了を迎えている場合です。

 

修理できない(部品がない) 非常用発電機  メンテナンス 対応

 

今回の記事では

ラジエーター本体と付属する冷却ホースが供給終了(部品が揃わない)した場合の修理事例をご紹介します。

 

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まず廃盤になったホースと同じ径、サイズの他社メーカーホースを取り寄せます

ただし、まったく同じ形状のホースはないので

次にご紹介するラジエーター本体の設計をホース取付ができるようにしました

 

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こちらが今回故障しているラジエーター本体です

 

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こちらが今回の非常用発電機に合わせて制作したラジエーターです

冷却水の入り口が古いラジエーターと反対です

これには理由があり、一番似た形状のホースの向きが

既設と反対方向のため、ラジエーター本体の冷却水口をそれに即しています

 

非常用発電機 ラジエーター 本体 ホース の取り付け

 

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新しいラジエーターとホースを取り付けします

この時にジョイント部分は現地で加工をして取り付けしました

 

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新旧ラジエーターとホース位置の比較です

今回はホースの形状に合わせてラジエーター本体を設計

細かい部分の合わせを現地で加工することで部品の出ない非常用発電機も修理完了しました

 

他社で断られた古い非常用発電機の修理も対応できる場合があります

 

メーカー、点検業者にて修理を断られ、お困りのお客様からご相談を頂きます

補修部品がなくても、オーバーホールや基板の修理、ホースの改良などにより

他社で修理を断られた非常用発電機も、直すことができます

 

当社ではまずお客様のご要望をお伺いし

その中で最適な方法を一緒に考えます

何でも修理をすれば解決ではないためです

 

修理後のランニングコストもお客様と考えます

 

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何とか修理できるものでも、お客様にはあと何年ご使用されたいかのご意向を伺います

例えば、ビルの地下などで搬入出工事が難工事の場合にテナント様への支障が生じる場合や

ビルの建て替えを数年以内に行うため、非常用発電機の更新がもったいない場合には

何とか修理をできるか考えます

 

お客様には古い非常用発電機のランニングコストをご説明し

それに見合う修理費用を投資されるか、全体観として更新をした方がメリットがあるかを

検討頂く判断材料をご案内します

 

古い非常用発電機のランニングコスト

 

非常用発電機は内燃機関(エンジン)と発電装置、それを制御する大きく3つで構成されています

それぞれに期待寿命(構成部品の寿命です)があります

20~30年ご使用されている非常用発電機の場合、基幹部品の期待寿命を超過しているため

今後のご使用時に故障発生のリスクは高くなります

 

基幹部品(基板やウォーターポンプ、燃料噴射ポンプなど)の交換は

部品単価が高く、重整備となるためこの箇所が故障をすると修理費用が高くなります

 

これらのリスクを勘案し、お客様とは現在お使いの非常用発電機の出口戦略を共有のもと

ご納得頂く形で修理か更新かをお選び頂ける環境を提供しています

 

 

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