発電機マメ知識TRIVIA
2022.12.29
非常用発電機 故障 電圧が上がらない 電装系の修理
発電機 非常用発電機 メンテナンス 故障 予防 のお役立ち情報を発信
発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。
制御基板の修理や故障予防のメンテナンス、負荷試験、冷却水漏れの対策など
発電機のお役に立つ情報を発信しています。
非常用発電機 電装系 の 故障 症状
AVR(自動電圧調整器)の役割
発電機はエンジンの動力を使い発電をします
安定した発電をするためには、AVR(自動電圧調整器)が必須です
常に一定の電圧を保ち、負荷の変動(繋がっている動力を動かしたり停止したり)があっても
安定して電圧を保つ役割を担います
AVRが故障をしますと、電圧が一定に保たれなくなるため
規定値の電圧から過不足が生じます
200V設定の状態で120Vしか出ていないこの状態では負荷を動かすことができません
制御基板の役割
非常用発電機は稼働しているよりも、万が一に備えるバックアップ電源です
そのため普段使いをする発電機とは異なる機能を有しています
たとえば、停電を感知すると自動で起動します
復電信号を受けると自動停止をして商用電源に切り替わります
またAVRや充電基板ともつながっており、安定して稼働するため全体の制御を担っています
制御基板が故障をしますと
自動起動ができなくなったり、CPU異常の表示が出て操作盤からの試験運転もできない状態になります
充電器 充電基板 の役割
充電器 充電基板は始動用蓄電池(バッテリー)の放電を防ぎ商用電源から
自動で蓄電池に充電をします
非常用発電機は普段使いをしないため、商用電源からの充電を平常時は行います
充電器 充電基板 が故障をしますと
交換したばかりの蓄電池でもすぐに放電をしてしまい使用不能になります
AVR 制御 充電 電装系部品が故障する原因
非常用発電機は使用頻度が少ないのに、なぜ電装系部品が故障をするのか
主な原因は3つです
経年劣化
非常用発電機は常に停電時や火災時に起動できるようにバックアップをしています
電流が常にリレーや基板の電装系に流れている状態です
そのため使用の頻度を問わず、使い続けている状態にあるため経年劣化をします
メーカーの推奨交換時期は製造から12年です
落雷 地絡
非常用発電機は地面や建物に据え付けられています
そのため近くで落雷があった際には、異常電圧を拾ってしまう(地絡)ケースがあります
上の写真は近隣で落雷があった際に非常用発電機の制御基板に地絡の影響が出たものです
蓄電池(バッテリー交換)時の手順違い
非常用発電機の仕様によっては
蓄電池を交換する際に蓄電池とは一見
関係のない箇所の端子の離線が必要になるケースもあります
この手順を間違えると、基板側に電流が逆流して故障を招くことがあります
必ず専門技術者による交換をしてください
非常用発電機 基板 電装関係 修理
非常用発電機は設置から20~30年は使い続けるケースが大半です
中にはそれ以上の使用をされていることも珍しくありません
そのため制御やAVR、充電基板が経年劣化により故障をした際には
既に補修部品の生産終了を迎えていることもあります
生産終了 した基板の修理
当社では基板の構成部品が揃えば生産終了をした基板も修理をしています
基板修理の工程は
目視検査
半導体特性検査
抵抗検査
電解コンデンサの溶解検査
この工程で劣化や異常個所を特定します
特定した箇所の対象部品をすべて交換します
専用の計測器を用い、ひとつひとつの部品を丁寧に調べていきます
納期は6週間前後かかります
手作業による手間の掛かる作業ですが、これにより非常用発電機のほとんどの基板を
これまで修理して納めています
こちらが修理前のAVR基板です
経年劣化による故障は目視ではわかりにくいので
すべての構成部品を検査します
修理後のAVRです
不良個所と経年劣化が進行している構成部品はすべて交換し
都度検査をしています
最後に非常用発電機に取り付けて
電圧が正常に出ているかの試運転データを計測します
最後にお客様に確認を頂き修理完了です。
後日、PDFにて作業内容の報告書をまとめて提出をします。
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納品後も年次点検や予防保全整備、負荷試験を含め万全のアフターサービスをお約束します。
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