発電機マメ知識TRIVIA
2021.09.01
【防災の日に考える】BCP目的で導入した発電機を長持ちさせるために
BCP用途の発電機は設置したら安心ではありません
BCP目的で設置される非常用発電機には、導入前までは慎重に比較検討されるお客様は多くありますが
設置後のメンテナンス計画が重要になることは、あまり知られていません。
実は導入前の検討と同じく、設置後にどれくらいの頻度で点検とメンテナンスをするかの計画策定が
災害時の電源供給を担保する発電機において、重要なポイントになります。
非常用発電機の運用には大きな誤解があります
10kw以上の設置型発電機(非常用発電機)は電気事業法により、電気工作物として
受電キュービクル設備と同様に、設置時の申告と電気主任技術者による設備点検の義務が生じます。
電気設備点検では、現在の機能に支障がないかを主眼とした点検が行われます。
電気設備点検と整備は異なります。
そのため「エンジンが始動しない」「オイルが漏れている」「セルが回らない」などの故障を見つけることはできますが
故障リスクを最小化する整備は点検に含まれていません。
BCP発電機は点検時に故障が見つかってからでは遅い
BCP発電機は、台風や豪雨災害などの長期停電に備えて設置しています。
エンジンが始動しない原因に、始動用バッテリーの交換が必要としたケースでは
発注から納品まで45日を要しますので、45日間の間に停電が起きてしまうと意味のない設備になってしまいます。
BCP発電機は設置後のメンテナンス計画が必要です
発電機は故障が発覚すると、補修部品の調達に時間を要する場合が多くあります。
受注生産品であったり、ロット単位で生産をするものもあるため、1~2か月の納期を想定する必要が出てきます。
故障により非常電源がバックアップ出来ない空白期間を生まないためには
年に一度のメンテナンス整備が重要になってきます。
非常用発電機の構成部品は、使用頻度を問わず、経年劣化をします。
オイルやベルトなど、有寿命部品にはそれぞれの寿命があります。
この寿命に合わせてメンテナンス計画を10年単位で策定することで
故障発生リスクを最小化することが可能になります。
お客様に合わせメンテナンス計画お作りします
弊社では、納入したお客様をはじめ、点検整備でお付き合いさせて頂いておりますお客様に
メンテナンスの必要性をお伝えし、ご要望ありましたらメンテナンス計画をお作りしています。
折角の高額な発電機を導入されても、その後にノーメンテナンスではリスク対策ができません。
是非、年に一度のメンテナンスをご検討下さい。