発電機 非常用発電機 メンテナンス 故障 予防 のお役立ち情報を発信

 

発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。

制御基板の修理や故障予防のメンテナンス、負荷試験、冷却水漏れの対策など

発電機のお役に立つ情報を発信しています。

 

非常用発電機 燃料品質試験・分析 実施する理由

 

非常用発電機 に使用される軽油や重油は長期間の保存中に経年劣化をします。

品質が劣化した燃料は

燃料タンク内部の腐食や非常用発電機の燃料系統の故障トラブルを引き起こす要因となります。

お使いの燃料が1年以内にすべて使い切る場合には、燃料品質試験は不要ですが

長期間燃料を備蓄している場合には、燃料の品質が基準を保っているか

燃料品質試験により客観的評価を得ることができます。

この記事では、燃料品質試験の概要と実際に行う際の流れ、劣化した燃料使用の故障事例をまとめています。

 

 

 

非常用発電機の燃料試験とは？

 

非常用発電機は、普段使いをする発電機ではないため

燃料タンクにある燃料を1年以内に使い切ることが稀です。

特にBCP用途で設置された非常用発電機の場合には、別置きタンクを設けて長時間運転を可能にするため

少量危険物の枠内いっぱいまで保管されていることも多くあります。

密閉性の高いタンクに保管をしていても、燃料は軽油・重油を問わず経年劣化をします。

劣化した燃料をそのままにしますと、肝心な時に正常運転が出来ないリスクがでてきます。

そのため、燃料の成分を分析し客観的数値に基づいて、使用可能範囲か交換を要するかの判断基準とする

試験を行います。

 

燃料試験実施の流れ

 

 

サンプルとして2～5リットルを現地にて抜き取りに伺います。

検査機関にサンプル燃料を送付しまして、検査結果がでます。

燃料抜き取りから検査結果の提出まで、およそ2～3週間です。

 

燃料試験の検査項目

 

備蓄燃料の品質確認方法は下記2点の数値を計測します。

過酸化物価

酸価

上記は燃料の劣化・酸化を示す指標になります。

酸化が進むほど数値が大きくなります。

 

劣化した燃料を使う故障リスク

 

 

白煙や黒煙など異常な排気色がでます

燃料が正しく燃焼しきれていないため、エンジンの回転数も安定せず発電能力に影響がでます。

 

 

燃料噴射ポンプなど、燃料系統の主要部品が故障します

品質劣化した燃料は固着を招きやすく、主要機器の重大な故障に直結します。

燃料噴射ポンプの内部固着が生じますと、燃料噴射ポンプのアッセンプリー交換またはオーバーホールとなり

多額の修理費用と、部品取り寄せまでに非常用発電機が使えない期間が生じます。

 

この他には

水分と分離することでタンク内の錆がでると

最悪の場合には燃料タンクの底部分に腐食穴ができ、タンク交換が必要となります。

 

燃料タンクの腐食は燃料を吸い込む燃料フィードポンプのフィルターや

燃料フィルターの目詰まりにより運転できなくなるなどの故障症状があります。

 

燃料系統の故障事例と対策については、下記の別記事にまとめています。

 

 

軽油は最長6年程度で交換を推奨いたします

 

 

もっともよくないのは、燃料のつぎ足しです。

劣化した燃料と新しい燃料が混ざると、新しい燃料も酸化が早くなるため

燃料を入れ替えることをお勧めします。

 

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