発電機 非常用発電機 メンテナンス 故障 予防 のお役立ち情報を発信

 

発電機 非常用発電機 は必要最低限のメンテナンスをすれば長くお使いを頂けます。

制御基板の修理や故障予防のメンテナンス、負荷試験、冷却水漏れの対策など

発電機のお役に立つ情報を発信しています。

 

生産終了モデル非常用発電機PGシリーズの制御基板修理事例

 

古い発電機・非常用発電機が故障したときに、メーカーや修理会社に「直せない」「修理できない」

と断られるのは故障原因となっている箇所の交換整備を行い機能を回復させるための、補修部品がないことが大きな要因です

 

例えば、発電機（非常用発電機）の自動起動や自動停止を行う【制御基板】

 

主なメーカーのヤンマーＡＰや三菱ＰＧシリーズの製造期間は15年前後

 

ニシハツ、デンヨー、東京電機も同様です。

 

補修部品も型式やシリーズが変わると、一定期間までは生産されていますが、古いモデルから長期間を過ぎた発電機は制御盤が揃わないと「直せない」「修理できない」と言われてしまいます。

 

発電機修理専門のロジエイティブは生産終了と言われた「直せない」と言われた制御基板を「修理します」

 

 

地球温暖化による台風や長雨による被害の甚大化は異常現象ではなく

 

これからの時代「起こりうるものとして減災・防災への備え」が重要となります。

 

万が一のケースで活躍するのはバックアップ電源を供給できる「発電機」「非常用発電機」です。

 

病院、工場、オフィスビルをはじめ多くの事業者様より

 

発電機（非常用発電機）の修理・メンテナンスサービスへご支持を頂いています。

 

 

生産終了した発電機　三菱ＰＧシリーズの修理事例をご紹介します

 

発電機（非常用発電機）の主要構成部品は大きく分けて

動力を作る内燃機関（エンジン）と動力を電力に変える発電機（ジェネレーター）

そしてそれを制御する制御基板から構成されています。

 

今回はその制御基板が壊れてしまった事案から修理を施しました経過をご案内します。

故障の症状として、発電機の操作パネルの警告ランプにはCPUの異常が表示されていました。

 

 

 

このランプが表示されたまま

ＣＰＵ故障状態では非常用発電機を操作パネル上から起動させることはできません。

 

非常用発電機の製造年は1996年と製造から現在までに20年以上経過しているため

メーカーから制御基板の補修部品を供給は終わってしまっています。

この発電機だけではなく経年劣化により、どんな機械でも設計上の耐用年数を超えると至る箇所での部品寿命を迎え、故障トラブルの原因となるため

本来なら新しいモデルへの更新をお勧めしていますが

更新には最低でも3か月間、この非常用発電機が使えない状態になり

ここは病院のため医療用設備のバックアップであるため、そんな悠長なことは許されないことから

 

「なんとしても直す」しか選択肢はありません（汗

 

まずは検証用に持参した同型のメイン基板を差し込みより踏み込んだ形で状況を検証します。

 

 

 

発電機のメイン基板交換後、CPU異常は消えて故障表示が改善されました

 

キュービクルから模擬停電をし自動始動が出来るか確認です。

10秒後、自動始動しました。

が、古い発電機特有の電圧確立がされません

ＡＶＲの可能性も確認しなければなりません

 

 

念のため、AVR（電圧調整器）の予備品も持参してきたのでこちらも交換します

 

結果は・・・

まだ電圧確立が出来ない状態が続いているためAVRの故障による原因ではないようです。

ＡＶＲとは電圧を一定に保持するための役割を担います。

原因はその前の段階にあるようです。

こうなるとメイン基板だけではなく、メイン基板を経由するバッファー基板も要因として疑わしい状況です。

しかし、メーカーが生産を終えてしまっているため、弊社としても予備品を持っておりません。

 

お客様には現状をご報告し、発電機の壊れたメイン基板とバッファー基板の両方を持ち帰り、修理を施すことで了承を頂きました

 

 

 

ここからは発電機基板のひリレーひとつひとつにテスターを当て、故障原因の絶縁不良がないか確認です

 

不具合兆候のある箇所は、発熱症状が確認されたメモリーバスチップとLEDチップの3か所。

すでにこの部品を交換しましたが、異常発熱が改善されないことから

このチップを経由するリレーに問題がありそうです。

ひとつひとつのリレーを確認し、異常個所は逐次修繕していきます。

これだけ基板内部が複数に渡りダメージを受けているのは、落雷による地絡が原因と考えられます

 

1か所見つかって修繕を施しても、ほかの経路で破損している可能性が高いため

該当部品とその周辺は発熱症状が出なくなる段階まで追う必要があります。

 

 

基板のリレーは表面だけではなく、裏側にもあるため、全体の経路は1万弱存在し

 

発電機の故障原因として疑われる異常発熱のある部品周辺だけでも1500か所確認と都度の修理作業を実施

 

 

3週間ほど掛かり発電機のの不具合をすべて修理しました

 

 

無事に今回の発電機は自動始動はもとより、電圧確立も故障が解消され元気に直りました！