発電機マメ知識TRIVIA
2020.12.25
非常用発電機の基礎工事と種類・振動対策
据付型の発電機・非常用発電機の設置には、地震や台風などで転倒してしまわないよう
アンカーボルトで固定するため土台となる基礎工事が必要です。
振動に耐えうる土台が必要になるため、基礎工事となる部分をコンクリートかH鋼で作成します。
据付型発電機を設置する土台(基礎)の種類
コンクリート基礎
基礎土台としては最も一般的に採用されるコンクリート基礎です。
発電機の底面全体をコンクリート基礎でカバーするため、内部の気密性も高くなり
発電機の底部から出る音の遮音性も高まります。
H鋼基礎
H鋼の基礎はコンクリート基礎に比べて工期が早く、費用を抑えることができます。
また基礎部分をかさ上げしたいときにも安価な施工で行えることが利点です。
発電機底面が開放されているため、気密性と運転時には下からの騒音がネックになります。
基礎の役割
発電機は運転時に振動をするため、しっかりと固定をすることが目的です。
他には、周りより基礎を高くすることで水はけを良くし発電機下部の腐食を防ぎます。
屋上にある非常用発電機の振動が気になる
オフィスビルなどでは屋上に非常用発電機が設置されていることが多くあります。
普段動かすことはない非常用の発電機ですが
定期点検や年次整備、昨今実施の有無が厳しく問われる負荷試験などでは
非常用発電機を動かす機会が出てきます。
ビルの構造によっては、屋上の真下にあるフロアでは振動が気になるテナント様もいらっしゃります。
非常用発電機の振動を軽減する対策
非常用発電機が運転時に起きる振動を吸収する防振装置があります。
振動によるクレームへ解決したい場合には有効な対策です。